「肝臓が悪い」と言われたときにまず読んでほしい数値の正体
会社モデルでわかる肝酵素と黄疸のしくみ、肝機能との違い
血液検査の結果を見て、
「肝酵素が高い」「黄疸が出ている」といった言葉にショックを受けていませんか?
「肝臓が悪い=もう手遅れ?」と不安になる必要はありません。
実は、これらの数値は肝臓の状態をそのまま「良い・悪い」と決めるものではなく、
体の中からの大切なメッセージなのです。
この記事では、肝臓という複雑な臓器をひとつの「会社」に例えて、
いま体の中で何が起きているのかを専門用語をなるべく使わずに説明していきます。
- 肝臓は毎日休みなく働く 「巨大な会社」 です
- 肝酵素は、社員が無理をしたときに出る
「エナジードリンクの空き缶」 - 黄疸は、処理しきれなくなった
「目立つゴミ」 です - 大切なのは数値そのものではなく
「なぜゴミや空き缶が増えたか」
肝臓を「会社」に例えてみると…
肝臓

肝細胞

肝酵素

| 用語 | 会社での例え |
|---|---|
| 肝臓そのもの | エネルギー管理や解毒を行う大きな「会社」 |
| 肝機能 | 会社全体の「業績」 |
| 肝酵素(ALT/ASTなど) | 社員が働いた後の 「疲労の痕跡」 |
| ビリルビン | 仕事のあとに必ず出る 「色のついたゴミ」 |
| 黄疸 | ゴミが回収できず、外から目立っている状態 |
「肝酵素(ALT・AST)が高い」
が表す本当の意味
社員が忙しくなり、残業続きで負担が大きくなると、
エナジードリンクを飲んで無理をします。
すると、デスクに「空き缶(廃棄物)」が増えていきます。
肝酵素が高いからといって、すぐに「会社がつぶれる(肝不全)」わけではありません。
社員が一生懸命、無理をして働いているサインであることが多いのです。

数値が高くても元気なことがある理由
社員が疲れていても、人数が十分で仕事が滞りなくこなせている間、会社は正常に動きます。
これが「肝酵素は高いけれど、症状はなく元気」という状態です。
逆に、数値が低いから安心…とは限らない?
あまりに無理が続くと、社員が倒れて働けなくなります。
そうなるとエナジードリンクを飲むことすらできなくなります。
「働ける社員が減りすぎて、空き缶すら出なくなった」という深刻な状態でも
数値は低く出ることがあります。
もちろん、負担が減って改善した結果として肝酵素が低下するケースも多くあります。

肝酵素が低い=安心とは限りません。
「黄疸」という
アラートの読み解き方
どんな仕事でもゴミは出ます。
体では古くなった赤血球が壊されることで、ビリルビン(色のついたゴミ)が毎日発生します。
- 肝臓(社員)が回収する
- ゴミが発生する
- 胆汁(ゴミ収集車)で運び出す
- 腸(会社の外)へ捨てる

なぜ黄疸(ゴミ)が目立ってしまうのか?
黄疸は、ゴミそのものが悪いのではなく
「どこかの工程でトラブルが起きてゴミが溜まった」ことを表します。
つまり考えられる大きな原因とは
- 工場のゴミが多すぎる(肝前性:血液の問題など)
- 社員がストライキや病欠(肝性:肝臓自体の問題)
- ゴミ収集の道が封鎖された(肝後性:胆管の詰まりなど)
ビリルビンは「悪者」でありません
ビリルビン自体は強い毒ではなく、体にとって自然に生じるものです。
黄疸自体が直接的な原因ではなく、あくまで「どこかが詰まっているよ!」と知らせてくれる「サイン」なのです。
大切なのは「どこでゴミが溜まったか」を見極めることです。
他の肝機能の検査とは
「社員」ではなく「会社全体」が回っているかの確認です。
- 肝酵素は社員の負担を示す物
- 黄疸はゴミ処理の詰まり
として説明してきました。
では、本当の意味での「肝機能」はどこで評価するのでしょうか。
肝機能検査は
「会社として仕事が成立しているか」を見る検査
肝機能検査は、社員が疲れているかどうか
ではなく
会社として最低限の業務が回っているか
を確認する指標です。
血糖値→ 在庫管理ができているか
アルブミン→ 会社が安定して製品を作れているか
アンモニア→ 有害物質をきちんと廃棄できているか
総胆汁酸(TBA)→ ゴミ処理と再利用の流れが回っているか
会社全体の基礎体力を見る指標です。
まとめ
- 肝酵素→社員の負担
- 黄疸→ゴミ処理の詰まり
- 肝機能検査→会社全体の体力
見ている場所が違う、ということが重要です。
肝酵素が高くても
→ 会社はまだ回っていることがある
肝酵素が目立たなくても
→ 会社の体力が落ちていることもある

肝臓の評価はひとつの数値だけではできません。
よくある質問(FAQ)
- 肝酵素が高いと言われました。肝臓は悪いのでしょうか?
-
必ずしも肝臓の機能が落ちているとは限りません。
会社でいうと、
社員が忙しく無理をして働いていると、
疲労の痕跡(肝酵素)が増えます。
肝酵素は「社員の負担」を示す指標で、
会社全体が回っているかどうかとは別です。
- 肝酵素が高いのに元気なのはおかしくありませんか?
-
おかしくありません。
社員が疲れていても、
人数や体制が保たれていれば会社は回ります。つまり肝酵素が高くても
肝機能がまだ保たれている段階では
症状が出ないことはよくあります。
- 肝酵素が低いなら安心していいですか?
-
数値だけで安心とは言えません。
重度の状態では、
働ける社員が減り、
疲労の痕跡(肝酵素)すら出せなくなることがあります。
もちろん負担が減ることで改善することでも肝酵素は低下します。
ただ肝酵素が低い=必ず安心ではありません。
- 黄疸が出るというのは、とても危険な状態ですか?
-
重要なサインですが、原因によって意味が違います。
黄疸は、ゴミが多すぎる
社員が処理できない
ゴミの出口が塞がっている
どこかで流れが詰まった結果として現れます。黄疸そのものが「犯人」ではなく、
背景を探すためのサインです。
- ビリルビンが増えると、それ自体が体に悪いのですか?
-
ビリルビン自体は強い毒ではありません。
会社モデルでいうと、
ビリルビンは 色のついたゴミ のようなものです。問題なのは、ゴミそのものではなく外に出せなくなっている状態なことです
- 肝酵素と黄疸は同じ情報を見ているのですか?
-
見ている場所が違います。
- 肝酵素:社員の負担やダメージ
- 黄疸:ゴミ処理・排出の流れ
別の角度から肝臓を見ている指標です。
- 肝機能検査(血糖・アルブミンなど)は何を見る検査ですか?
-
会社として最低限の仕事が回っているかを見る検査です。
- 血糖値:エネルギーの在庫管理
- アルブミン:製品を作る力
- アンモニア:有害物質の処理
- 総胆汁酸(TBA):処理と循環の流れ
会社全体の体力を確認する指標です。
- 結局、どの数値を一番大事に見ればいいですか?
-
ひとつだけを見ることは評価はできません。
肝臓の評価は、
- 社員の負担
- ゴミ処理の流れ
- 会社全体の体力
を 組み合わせて考える ことが大切です。
- 飼い主として一番大切なことは何ですか?
-
数字だけで判断しないことです。
検査値は
「良い・悪い」を決める答えではなく、
体の中で何が起きていそうかを考えるヒントです。
- 肝臓専門の療養食に変えた方がいいですか?
-
状況によって判断が変わります。すべてのケースで必要というわけではありません。
肝臓の療養食は 「会社の負担を減らすための特別な勤務体制」 のようなものです。
- 社員が一時的に疲れているだけ
- 会社全体はまだしっかり回っている
この段階では、
必ずしも特別な体制に切り替える必要はありません。一方で、
- 会社の体力(肝機能)が落ちている
- ゴミ処理やエネルギー管理に支障が出ている
そのような場合には仕事量や内容を調整する目的で療養食が役立つことがあります。
大切なのは、
- 肝酵素の数値だけで決めない
- 他の肝機能検査や全身状態と合わせて考える
「肝臓に配慮する必要があるかどうか」を獣医師と一緒に整理したうえで選ぶことが大切です。
今できる最高の選択を。
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