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犬の混合ワクチンは本当に必要?いつ打つべきか・副反応・打たない選択肢(抗体価検査)まで獣医師が解説

@vet-pet-care

混合ワクチンは毎年接種しないとだめなのかな??

注射は打たなくて良いなら打ちたくないな

プリセット1
プリセット1

接種のタイミングやする必要が無い場合があるので
確認していきましょう

「混合ワクチンは毎年接種しないといけないの?」「高齢だけど必要?」「副反応が心配…」
ワクチンの時期が近づくと、このような不安や疑問を持つ飼い主さんは非常に多いです。

結論から言うと、
致死率の高い感染症を防ぐため、接種可能な体調であれば
大きな安心につながるのが混合ワクチンです。

ただし状況によっては、
抗体価検査を利用することでワクチンを“打たずに済む年”もあります。

この記事では獣医師の視点から

  • 混合ワクチンの種類と仕組み
  • 接種すべき時期
  • 副反応への正しい理解
  • ワクチンを見送る判断に使える「抗体価検査」
  • 高齢犬・持病のある犬で注意すべきポイント

まで、わかりやすく解説します。

Take-home message
  • 混合ワクチンってなんだろう
  • 接種するタイミングはいつなのか
  • 打たなくていい場合ってどんなとき?

ここからは、混合ワクチンの種類や接種のタイミングについて、より詳しく解説していきます。

混合ワクチンの種類と守れる病気
〜愛犬に合った選択を〜

混合ワクチンは含まれる病気の種類によって「5種」「8種」など呼ばれます。
選択の基準は 生活環境 × 感染リスク です。

土台となる「コアワクチン」(3種)

コアワクチンとは、全ての犬が例外なく接種すべき、世界的に推奨されている最も重要な感染症を防ぐワクチンです。
これらは感染力が強く、致死率も非常に高いため、「3種」は全ての混合ワクチンの土台となっています。

  • 犬ジステンパー:致死率が高い・神経症状
  • 犬パルボウイルス感染症:激しい消化器症状・致死率が非常に高い
  • 犬アデノウイルス感染症(伝染性肝炎):肝炎を引き起こす

最低限防ぐことは、感染拡大を防ぐ社会的責任でもあります。

生活環境で選ぶ「ノンコアワクチン」の種類(5種以上)

犬の生活スタイルに合わせて追加します。

5種・6種ワクチン追加される病気

  • 犬パラインフルエンザ
  • 犬アデノウイルスⅡ型(気管支炎)

→ 他の犬と接触しやすい子(ホテル・ドッグランなど)は接種推奨。

 8種以上で追加される病気:レプトスピラ

自然界(水たまり・野生動物の尿)に存在し、人にも感染する病気です。

水遊び・キャンプ・地方への帰省が多い犬はリスク増

ここからはいつワクチンを打てばいいかを見ていきましょう

接種の「タイミング」を見極める
抗体価検査とスケジュール

子犬の標準的な混合ワクチン接種スケジュール(WSAVA2024)

子犬は母犬からもらった免疫(移行抗体)を持っているため、免疫反応が定着しづらく適切な時期に2〜3回の追加接種が必要です。これは移行抗体が切れるタイミングを見計らい、確実に免疫を獲得させるためです。

【WSAVA推奨の子犬の接種スケジュール】

  1. 初回接種(生後45〜60日頃)(迎える前に済んでいることが多い)
  2. 2回目接種(生後90日前後)
  3. 最終接種(生後16週齢、約4か月齢)
    → 確実に免疫を完了させるための「最重要ショット」とされています。
  4. それ以降の成犬は抗体価測定に基づき成犬は 抗体価検査で免疫が十分なら1〜3年間隔 にできます。

※かかりつけの獣医師と相談し、愛犬の状況に合わせて調整してください

混合ワクチンの接種をしない唯一の方法:抗体価検査

血液を採って「免疫がどれくらい残っているか」を数値で確認する検査です。

  • 抗体が十分 → その年は接種不要
  • 抗体が不足 → 接種する必要あり

検査のタイミングを工夫しよう

多くの動物病院では、フィラリア検査のために毎年春に採血を行います。

そのタイミングで抗体価検査も一緒に行うと、注射や採血の手間を一度に済ませられるため、愛犬への負担も少なく非常に便利です。

副反応の二峰性タイプと緊急性の高いサイン

即時性(接種後〜数時間)

最も注意が必要な時間帯

症状:

  • 顔の腫れ
  • 激しい嘔吐
  • ぐったりする
  • 呼吸困難

→ 緊急性が非常に高い。必ず病院へ連絡

遅発性(接種数時間後〜翌日)

よくある軽度の反応。

症状:

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 接種部位の腫れ

→ 多くは1〜2日で改善。悪化したら受診。

高齢犬や持病がある場合の判断基準

老犬

免疫低下があるため、まず抗体価検査で免疫残存を確認。

  • 体調の良いタイミング
  • 午前中の接種(何かあっても対応しやすい)

が推奨されます。

持病(免疫抑制剤・心臓病など)

病状が安定していることが大前提。

  • 感染症リスク
  • ワクチン副反応リスク

のバランスを獣医師と相談し、接種を見送る判断を行うこともあります。

ケアの補助として

関節ケア・免疫サポート目的で アンチノール(アンチノールプラス) を併用する飼い主さんも多いです。

飼い主さんが抱く混合ワクチンの疑問

Q
完全に室内で飼っている犬でも必要ですか?

必要です。
ウイルスは靴・衣服から室内に持ち込まれます。

Q
毎年必ず打つべきですか?

抗体価が十分なら 2〜3年毎の接種で対応します。
国際的にも推奨となっています。

Q
抗体価が高ければ一生ワクチン不要ですか?

一生ではありません。
抗体は年単位で減るため、1〜3年ごとに再検査が必要です。

Q
副反応が心配ですが、どうしたら安全ですか?

体調の良い日・午前の接種・事前の診察が推奨です。
重篤な副反応は接種後30分以内に多く見られます。

Q
高齢犬は接種しない方がいいですか?

「一律に避ける」より、抗体価+体調+持病の状況で判断します。
無理に接種しない方が良いケースもあります。

Q
持病があっても混合ワクチンは必要ですか?

病状が安定していることが前提です。
免疫抑制剤使用中や重度疾患は慎重に判断します。

Q
どの種類(5種・8種)を選べばいいですか?

室内メイン → 5種で十分なケースが多い
自然・草むら・地方に行く → レプトスピラ入り(8種以上)を推奨

まとめ:愛犬に合わせた「オーダーメイドな予防」を

混合ワクチン接種は、愛犬を命に関わる感染症から守るための重要な手段です。
しかし一律に「毎年打つべき」ではありません。

  • 生活環境
  • 健康状態
  • 抗体価の残存
  • 年齢
  • 持病

これらを総合的に判断し、その子だけの予防スケジュールを作ることが理想です。

不安や迷いがある場合は、遠慮なくかかりつけ医へ相談し、最適な方法を一緒に選んでいきましょう。

今できる最高の選択を。


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獣医かえちゃん
獣医かえちゃん
小動物勤務医
都内で勤務している獣医師です。 約10年間、犬と猫の診療に携わってきました。 診察室では 「これって病気?」 「様子を見ていい?」 といった質問をよく受けます。 このブログは、そんな日常の小さな不安に分かりやすく答えるために始めました。 専門用語はできるだけ使わず、 「今なにが起きているのか」「何に気をつければいいのか」を、 獣医として・飼い主としての両方の視点で情報を発信しています。 匿名質問(マシュマロ)も受け付けていますので、お気軽にどうぞ。
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